経口補水療法

経口補水液 Oral Rehydration Solution(ORS)とは?

ORSは経口補水液ともよばれ、体内での効率の良い水分吸収には砂糖と塩が必要であるという発見をもとに発展途上国における乳幼児の嘔吐・下痢症に対して、効率的・簡便・安全な水分補給飲料といて用いられたのが始まりです。

このORSにより、嘔吐・下痢・脱水による乳幼児の死亡率の顕著な改善が見られ、現在でも多くの方に利用されています。


経口補水液(ORS)の作り方

水1リットルに対して食塩3グラム、砂糖40グラムを混ぜ、柑橘系の搾り汁を入れるとよりさっぱりと飲みやすくなります。

(冷蔵庫で保存して1~2日以内に飲んでください)


※市販されている経口補水液(ORS)もあります


経口補水療法の実際

医療機関に受診したうえで


乳      児:少量(20~30ml)を30分ごと、スポイトやスプーンを

           用いて与える

幼児~高齢者:脱水改善のために、最初の3~4時間は100~150ml/

           時間を目標に摂取させる

                         下痢や嘔吐があれば、その都度摂取させる

          体重10㎏未満:60~120ml/回

             10㎏以上:120~240ml/回


※経口補水液(ORS)使用上の注意

・一般の飲み物よりも、ナトリウムなどの電解質がやや多くなっています

・3か月未満の乳児や、下痢・嘔吐が激しいときの飲用は、医師などの

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