☆そろそろ紅葉の季節。なぜ?紅葉狩り?☆

秋のイベントの一つに「紅葉狩り(もみじがり)」という言葉がありますが、同じ植物を見る行為である桜は「花見」なのに、なぜ秋の「紅葉狩り」はなぜ「狩る」のでしょうか?

ちなみに広辞苑にて調べてると、紅葉狩りとは「山野に紅葉をたずねて楽しむ事。観葉(かんよう)」とあり「見て楽しむ」という意味です。

 万葉集には「紅葉を折って髪飾りにした」という内容の句が多くあり、当時は実際に紅葉を折って手元に置いていた、つまり紅葉を狩っていたと思われます。また「狩る」という言葉には、辞書的に「追い求める」「探す」という意味もあります。都に住む貴族は、美しい紅葉を楽しむ為には山に出掛けて行く必要がありました。その為、わざわざ山に出掛けると言う意味で、「狩る」という言葉が使われていたと考えられています。

 「紅葉狩り」の「狩る」と言う言葉に、よく知られている狩猟を意図する意味とあまり知られていない「追い求める」と言う意味があるように、物事には気づいていない性質がある事も多いです。

 何事にも盲目的に捉えるのではなく、様々な角度から考えることを意識していきたいですね。